グループステージが終わり、いよいよ本番が始まる。
ここからは一発勝負の決勝トーナメント。引き分けはなし、延長・PKまで戦って、勝ったチームだけが次に進む。負けたら終わり。4年間の準備が90分に凝縮されるのが、W杯の決勝トーナメントだ。今回は「誰が優勝に近いのか」を個人的な目線で展望してみた。
まず決勝トーナメントの仕組みをおさらい
今大会は過去最多の48カ国が参加し、グループステージを経て32チームが出揃った。ここからトーナメントが始まる。
- ラウンド32(32強)→ 16試合
- ラウンド16(16強)→ 8試合
- 準々決勝(8強)→ 4試合
- 準決勝(4強)→ 2試合
- 決勝 → 1試合
今大会から「ラウンド32」という新ステージが加わった。グループ1位通過チームでもここで油断したら終わり。残酷なようで、それが醍醐味でもある。
ラウンド32の全カードはこれだ
全16試合の対戦カードを一気に確認しよう。
| 対戦カード |
|---|
| ドイツ vs パラグアイ |
| フランス vs スウェーデン |
| オランダ vs モロッコ |
| スペイン vs オーストリア |
| アルゼンチン vs カーボベルデ |
| スイス vs アルジェリア |
| コロンビア vs ガーナ |
| オーストラリア vs エジプト |
| 🇯🇵 ブラジル vs 日本 ⬅ここ! |
| コートジボワール vs ノルウェー |
| メキシコ vs エクアドル |
| イングランド vs コンゴ民主共和国 |
| ポルトガル vs クロアチア |
| ベルギー vs セネガル |
| 南アフリカ vs カナダ |
| アメリカ vs ボスニア・ヘルツェゴビナ |
優勝候補たちの「山」を分析する
トーナメントは大きく左の山と右の山に分かれている。どこに強豪が集まっているかで「当たりやすさ」が大きく変わる。
左の山(欧州・南米の激戦区)
フランス、ドイツ、アルゼンチン、スペイン、オランダ、スイスが集結。世界ランキング上位が4〜5チームひしめく激戦ゾーン。準々決勝で強豪同士がぶつかり、フランスvsアルゼンチンの準決勝対決が実現する可能性もある。最も激しい山だ。
右の山(ブラジル・ポルトガル・イングランドの山)
ブラジル、ポルトガル、イングランド、ベルギーが同じ側。そしてこの山に日本もいる。ブラジルを倒した先には、ポルトガルやイングランドが待っている。簡単ではないが、夢のある山でもある。
番狂わせが起きそうな注目カード
決勝トーナメントには必ず「番狂わせ」がある。今大会で起きそうなカードを挙げてみた。
オランダ vs モロッコ
2022年カタールW杯でモロッコはスペイン・ポルトガルを撃破し、アフリカ初のベスト4まで進んだ。あの勢いがまだある。オランダは強いが、モロッコのサプライズは十分あり得る。
ポルトガル vs クロアチア
モドリッチ率いるクロアチアはいつも粘り強い戦いをする。ロナウドのポルトガルと当たれば、どちらが勝ってもおかしくない好カードだ。
ブラジル vs 日本
もちろんこれも入れないわけにはいかない。2022年にドイツとスペインを倒した日本が、次に倒すのはブラジルかもしれない。
本命はやっぱりフランス
個人的に、今大会の優勝候補筆頭はフランスだと思っている。
攻撃の核はムバッペ。スピード・技術・決定力、どれをとっても今の世界で最高クラスだ。グリーズマン、デンベレを加えた3トップは相手守備陣にとって悪夢でしかない。さらに中盤の安定感、守備の堅さも折り紙付き。「個の力」だけでなく「チームとしての完成度」がフランスの本当に怖いところだ。
ラウンド32の相手はスウェーデン。問題なく突破してくるはず。フランスが優勝したら2018年ロシアW杯以来8年ぶりの栄冠。実力的には十分すぎるほどあり得る。
でも、好調なメッシのアルゼンチンも侮れない
「フランスが本命かな」と思いつつも、やっぱり無視できないのがアルゼンチンだ。
2022年のカタールW杯で悲願の初優勝を果たしたアルゼンチン。その中心にいたのがメッシだ。おそらく今大会が最後のW杯。そのラストダンス感がチーム全体の気持ちをひとつにしている。
「連覇を目指す」というモチベーションを持つチームは他にない。ラウンド32の相手はカーボベルデ(アフリカの小国)。ここは楽勝で通過してくるだろう。問題はその先。メッシが調子を保ったまま決勝まで来たとき、本当に怖い相手になる。
もしフランスvsアルゼンチンの準決勝が実現したら、それは歴史に残る一戦になるはず。
日本はブラジルと激突! その先は?
グループFを2位で通過した日本。ラウンド32の相手はブラジルだ(日本時間6月30日深夜2時キックオフ)。
ブラジルは言わずと知れた優勝候補。個人技・フィジカル・経験値、どれも世界最高レベルだ。正直かなり厳しい相手だ。でも、2022年にドイツとスペインを倒した日本が「ブラジルには勝てない」なんて誰が言えるだろうか。
日本がブラジルを倒したとしたら、その先は?
- ラウンド16:コートジボワール or ノルウェー
- 準々決勝:イングランド、メキシコ、エクアドル、コンゴ民主共和国のいずれか
- 準決勝:ポルトガル、ベルギーなどと対戦の可能性
道はある。眠い目をこすりながらでも絶対に見逃せない一戦だ。
歴史に残る決勝トーナメントの名場面
W杯の決勝トーナメントには、語り継がれる名勝負がある。今大会の興奮をより深く味わうために、過去の伝説を振り返ってみよう。
1986年メキシコ大会:マラドーナの「神の手」と「世紀のゴール」
準々決勝アルゼンチン対イングランド。マラドーナは「神の手」で反則ゴールを決めたと思えば、その4分後に5人をドリブルで抜き去って世紀のゴールを決めた。同じ試合に「W杯史上最悪のゴール」と「最高のゴール」が生まれた奇跡の試合だ。
2010年南アフリカ大会:スアレスの「神の手」事件
準々決勝ウルグアイ対ガーナ。土壇場でスアレスが手でボールを止めて退場になるも、ガーナがPKを外してウルグアイが勝利。スアレスはヴィランになったが、そのとっさの判断は今でも語り草だ。
2022年カタール大会:モロッコの奇跡
アフリカ初のベスト4進出。スペイン、ポルトガルを撃破した戦いぶりは世界中を驚かせた。「番狂わせ」がW杯の本質であることを思い出させてくれた大会だった。
まとめ:夢の続きはここから
決勝トーナメントからがW杯の本番。グループステージは「生き残るための戦い」だったが、ここからは「勝者だけが残る世界」になる。
本命はフランス、対抗はメッシ率いるアルゼンチン。でも番狂わせが起きるのもW杯の醍醐味。日本がブラジルを倒す瞬間を、一緒に見届けよう。
さあ、夢の続きを見よう。

